ブラックホールの写真公開


4/10のイベントホライズンテレスコープの発表は結構すごい。

とはいえ、ブラックホールそのものを写したわけではない。

ざっくり矮小化すると、すり鉢状の穴の写真だと言って、穴の方向に水が流れ込んでいる写真を見せられている。ここでいう、すり鉢状の穴がブラックホール、流れ込む水が、その周りの赤くなっている部分だ。

まあ、撮影する被写体は、すり鉢状の穴というしょぼいものではない。

あれを撮影までのに、世界の電子顕微鏡で観測されたものを合成して視覚化しているわけだが、それでも失敗の日々があったのだと思う。これで、アインシュタインの一般相対論の空間の歪みが絵に描いた餅ではなく、実在する証拠が出てきた事になる。

空間の歪みについては、偉い先生がわかりやすく書いていると思うし、この記事の本題からずれるので割愛する。一応、科博のHPの検索エンジンでブラックホールと検索したら、それなりにわかるので、国立科学博物館のリンクを載せておく。


つらつらと書いてきたが、今回の話は、斜め的な視点ではあるけど、最近は専門家といわれる人たちの一般向けの説明のわかりやすさだ。

20年くらい前は、専門家をテレビに呼ぶと専門用語が飛び交って視聴者に伝わらず、なんのこっちゃという状況に陥ったわけだが最近はそういうことが少ない。

確か昔タモリが「難しいことを難しいまま説明する人って、馬鹿だよね」というような、ニュアンスのことを言っていた(と思う?)が、言い得て妙だなと思ったことがある。

わかりやすい説明はコアな部分を直感的に理解できるから視聴者側にとってうれしいし、それによって研究者側にも、人材育成やお金を引っ張ってくるという面でメリットは大きい。

ただ、その研究の裏は、古典力学、電磁気学、流体力学といった一般相対論を学ぶための物理の知識と、それを支える物理数学(微分方程式、テンソル算)など自分でも何言ってるんだといいたくなるくらいのことを基礎に学んでいく必要があり、そののち研究した成果を、論文という形で論文誌(物理の有名処でいえばPhysical Review)に投稿するのが一つの区切りになる。結構長い道のりである。

結論としては、説明がわかりやすいと簡単と思われがちだが、その裏ではその道の人が結構頑張ってますよということだ。

ちなみに余談ではあるが、最近は便利で古典力学とか微分とかはネットでコンテンツがころがってるのでネットでもきっかけはつかめると思います。

有名なところでいうと、youtubeのたくみさんの「予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」」など、たくみさんが相対論について講義してくれるかについては聞いてみるといいと思う。私は面識のない恥ずかしがりやなので聞けない。

日々是好日

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